雨の日に新聞紙 ― 革のお手入れ
今回は「雨で濡れた革製品には新聞紙が役立つ」 という内容です。
いまさらですが便利な新聞紙
水をよく吸うイメージの新聞紙ですが、ただの紙よりも繊維がとても細かく絡み合っているから吸水性が高いらしいんです。
だから湿気もぐんぐん集めてくれるんだとか。
例えば靴の中。
雨で濡れてしまったあとに新聞紙を丸めて突っ込んでおくと、翌朝にはびっくりするくらい水分がとれます。
バッグの中に入れておくのも同じで、じんわり残ってしまった水分を吸い取りながら、中の形もしっかりキープしてくれるんですね。
しかも新聞紙の柔らかな特性から、丸め方次第でフィット感を調整できるのも便利。
ブーツの筒の部分なら少し太めに、財布やポーチなら軽く丸めてふんわりと。
その一工夫で、ただ乾かすだけじゃなく「元の形を保つ」という役割も果たしてくれるわけです!
これはNG!
ついやってしまいがちですが、ドライヤーで一気に乾かすのはNG。
高温の風を当てると革の油分が一気に飛んでしまい、表面がカサカサになったり、ひび割れの原因になってしまいます。
濡れたあとは新聞紙などで水分を吸わせつつ、風通しのいい日陰でゆっくり乾かすのが安心です。
新聞使用時の注意点
1番の注意は、印刷インクの色移り。
新聞紙をそのまま革に長時間触れさせておくと、インクがじわっと移ってしまいそうですよね。
特に明るい色の革やヌメ革は影響を受けやすいので、直接触れさせるのではなく、キッチンペーパーや薄い布を一枚挟むと安心みたいですよ。
それから、入れっぱなしにしないことも大切。
新聞紙は湿気を吸った分だけ自分も湿った状態になるので、そのまま放置すると逆にカビの原因になっちゃうかもしれません。
一度入れたら数時間〜半日で取り替える、という使い方が良いです。
さらに、強く押し込みすぎないこと!
無理に詰め込むと革が伸びたり、縫い目に負担がかかることがあります。
ふんわり形を支える程度に入れてあげるのがちょうどいいですね。
新聞がないときの代役
最近は新聞を取っていない方がかなり多いと思います。
そんなときは以下のものでも!
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キッチンペーパー
繊維が細かく吸水力も高いので、新聞紙の代わりとして優秀。
色移りの心配もないので、明るい色の革製品には特に安心です。 -
コピー用紙やクラフト紙
少し厚みがあって形を支えやすい。
ただし吸湿力は新聞紙ほど高くないので、こまめに交換するのがおすすめ。 -
乾いたタオル
靴の中やバッグの底に詰めると形崩れ防止に。
ただし吸湿性は弱めなので、湿気を取るというより“形を保つ役割”として。 -
シリカゲル(乾燥剤)
お菓子などに入っている”食べられません”のアレ。
小袋をいくつかまとめて入れると湿気取りに効果的です。
まとめ
新聞紙は身近な存在ではなくなってきましたが、革のお手入れに意外と頼れるアイテム。
もし手に入ったら「雨の日の応急処置」としてぜひ試してみてください。
そして、新聞紙がなくても工夫次第で代わりになるものは紹介した以外にもいろいろあると思います。これも使えるよ!っていうものがあったらぜひ教えてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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