レザーの色が変わるのは “汚れ”?それとも “育ち”?
お気に入りのレザー財布やバッグ。
ふと気づくと、買ったときと色が少し違う…?
「もしかして、汚れ!?」
と心配になる方もいるかもしれません。
でも、その変化、じつは“いい育ち方”かもしれません。
革が“育つ”ってどういうこと?
よく「革を育てる」とか「味が出る」なんて聞きますよね?
革は使えば使うほど、色や艶、質感が変化すると言われます。
これを「エイジング」や「経年変化」と呼び、革製品の大きな魅力のひとつです。
たとえば…
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よく触る部分がツヤっとしてくる
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色が少し濃く、深みのある印象に変わる
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手の油分がうっすら馴染んでいく
これらは、時間とともに革が「あなたの手」に馴染んでいくサイン。
新品の均一な表情も美しいですが、エイジングされたレザーは世界に一つの風合いを見せてくれます。
汚れ・日焼けとの違いって?
とはいえ、すべての色の変化が“良い変化”というわけでもありません。
以下の例は、注意が必要かもです。
エイジングによる変化の特徴
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全体的にムラなく色が濃くなる
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触れる部分が中心にツヤが出てくる
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使い込むほどしっとりとした手触りに
汚れ・劣化の可能性がある変化
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斑点状に黒ずんでいる(カビの可能性あり)
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日焼けで一部だけ変色している
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乾燥して表面がガサガサしてきた
エイジングは「手に触れる」「光に当たる」「使う」ことで自然に進みますが、
手入れ不足や環境による変色・カビなどは、“革のダメージ”と捉えられます。
きれいに“育てる”ためにできること
育てるためのコツはシンプル!?
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時々やわらかい布で拭いてあげる
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湿気の多い場所は避ける
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日常的に手で触れて、自然な油分を与える
必要以上に神経質になる必要はありませんが、
ほんの少しの気配りが、レザーを「味わい深く」成長させてくれます。
毎日使えば、多少のキズは避けられませんが、カビや日焼けといった劣化を防ぐには、実は“たくさん使う”ことこそが一番のケアになると個人的には感じています!
あなただけの“色”になる
革製品は、ご自身の手やライフスタイルに触れながら変わっていくと思っています。
(革好きな方なら日常茶飯事かと思いますが。。)
それらは「汚れ」ではなく、「時間の証」のようなもので、だからこそ”経年変化”という言葉が使われ続けていると感じます。
だから、大事に使っているレザーアイテムの色がちょっと変わってきても、「これは“革の育ち”だ!」と思って、ぜひ楽しんでみてください!
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