「革の香り」の正体は?― 嗅覚から知るレザー
レザー屋さんの前を通りかかったときや、手に取った瞬間ふわっと来る“レザーの香り”を感じたことがあると思います。
その香り、実はひとつの匂い成分ではなく、いくつもの香りが重なったブレンドだと言われています。
どの香りが強いかは、革の種類や仕上げ、保管環境で少しずつ変わってくるようなので、少し調べてみました!
香りの源① なめし・再なめし・仕上げ
レザーの香りの土台は製造工程にあり!?
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植物タンニンのニュアンス…木や樹皮由来の渋み成分が、ほんのり“木質っぽさ”を生むと言われています。
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再なめし・仕上げ剤…耐久性を整える薬剤や保存剤が、香りの輪郭に影響することがあります。
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メーカーごとの配合…同じ“ベジタブルタンニン鞣し”でもレシピはさまざま。香りの雰囲気が微妙に違うのはこのためかもしれません。
香りの源② オイルとワックス(まろやか成分)
やわらかさを出す加脂や、仕上げのオイル/ワックスも香りのもと。
時間とともに少しずつ変化し、**まろやかでコクのある“レザーらしさ”**を感じさせると言われています。靴や鞄では内部の可塑剤や潤滑剤が全体の匂いに関わる場合もあります。
香りは変わる:時間・保管・酸化
レザーは時間と環境で香りの比率が変わるのが普通です。皆さんのレザーも使用前と長年使用してからは香りも違いますよね?
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開封直後は香りが強く、数日~数週間で落ち着くことが多いです。
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通気がよく湿度が安定した場所に置くと、角の取れた穏やかな香りに落ち着くと言われています。
「いい香り」とは別物:不快臭の主な原因
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カビ臭・こもり臭
湿度が高く通気が悪いと発生しやすいにおい。もちろんですがレザーの“良い香り”とは別物です。まずは陰干し・除湿・通気が基本ですね。 -
溶剤・接着剤のにおい
製造直後や密閉輸送後に強く感じることがあります。使用していると抜けていくケースが多いです。 -
合成皮革(PU/PVC)由来のにおい
可塑剤などのにおいがメインで、天然皮革の香りとは性質が違うと言われています。
香りを活かす保管ヒント
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使わないときは風通しのよい場所で保管(ずっと密閉しない)
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湿度はだいたい50%前後が目安。除湿剤やシリカゲルを併用すると安心
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直射日光・高温はNG(オイルの酸化で香りや色が変わりやすくなります)
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不快臭が出たら:陰干し→乾拭き。カビが見えたら目立たない場所でテストしつつ対処…といった流れが無難と言われています!
まとめ
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レザーの香りはいくつかの要素のブレンド。革の種類、仕上げ、保管環境でニュアンスが変わります。
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“良い香り”とカビ・溶剤のにおいは別物。通気・除湿・時間の味方を上手に使いましょう。
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