WR Leather Craft WRでは、革素材の良さを生かしたシンプルなデザインと、ずっと使っていたいと思えるような使い心地を第一に、ここにしかない特別な革商品を、皆様にお届けしています。小さいだけじゃない機能性にこだわった「ミニウォレット」、スマートに使えるような設計にこだわった「ボディバッグ」など、オリジナルのレザークラフトを是非ご覧ください。

革製品の企画・制作・完成までの工程(工具・機材編その②)

腕ミシン

革製作で重要な機材の一つであるミシン。

種類も多く、機能も様々、仕事でつかえるほどのパワーがあるミシンとなると金額も高くなるので、購入の際はかなり悩みました。

 

 

ミシン購入前にしたこと

費用に余裕があって複数台買えるという状況ではなかったため、色々な制作に対応できるというのを条件に、まずは知り合いの革職人さんに相談。

 

その時に頂いたアドバイスは下記3点

 

① 革製品の中でも、お財布や名刺入れなどの小物類を作りたいのか、それとも鞄などの袋物を作りたいのかをはっきりと決めた方がいい。

 

② 1ヶ月に作る予定数量は数十個程度なのか、数百個程度なのか何個くらいを想定しているか。

 

③扱う革のタイプはどんなものを予定しているか。

 

この時に初めて知ったのですが、革製造業の中にも小物類専門と袋物専門(鞄類)を分けている業者が多くどちらを作るかによって、揃える機材も工具も全然違います。

 

準備の段階でこの選択を間違えてしまうと、作りたいものが作れなかったり、作れるけれども精度が出せなかったりなど、制作に支障がでてしまいます。

 

 

いざ、ミシン購入

頂いたアドバイスを参考に、何を作りたいか・どんな革を扱うか・制作数量はどれくらいかをしっかりと検討し、これだというミシンを選定。いろいろ悩んだ末、JUKIの工業用腕ミシンを購入しました。

 

メーカー:JUKI

型番:DSU-246U

タイプ:シリンダーベッド、2倍釜(ボビン)、1本針本縫い総合送り、返し縫い付、1本脚台脚サーボモーター付

 

購入決意に至ったポイントは、

 

①筒縫いを得意とする腕ミシンだが、他の縫製にも比較的柔軟に対応ができる。

 

②平らな縫製は平ミシンの方が精度高く仕上がるが、2台買いは予算が厳しい。

 

③ 購入前に相談していた小物類の制作を中心にしている知り合いの工房でも腕ミシンをメインに使用していた。

 

制作に携わっている方からのアドバイスや制作現場を見たということもあり、カタログをみてから「これだ!」と決まるまでは然程時間はかかりませんでした。

 

現在も同じミシンを使っていますが、1台目に腕ミシンを購入したのは間違っていなかったと思います。

 

 

購入後にちょっと後悔したこと

1点だけ購入前にもっと調査しておけばよかったなと後悔しています。

それは、購入先の選択。

 

活動拠点が千葉市なので、特に深くは考えず希望のミシンを取り扱っている事務所近くのミシン屋にて購入しました。

発注、納品、設置までは特に問題ないのですが、いざ使ってみると縫うものに合わせて押え金などのアタッチメントをカスタマイズする必要があるということに気が付き…購入先に色々と相談してみたものの、あまり良い回答を得ることはできませんでした。

 

自身がミシンにあまり詳しくない場合は、どういうことをしたいかを相談できて、それに合わせたアタッチメントのアドバイスをくれるミシン屋さんの方が、購入後の使用がスムーズかもしれません。

 

ちなみに私たちの場合は同業の方に聞いたり、工房を見学させてもらったりなどして少しずつ学びました。

これから工業用ミシンを購入してレザークラフト始めようかなとい方々の参考になれば嬉しいです!

 

 

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